質量分析データの正しい見方を学ぶ回
ざっくりとした方針にしたがっていくと、まずは多価イオン解析を学ぶそうだ(先週の私、談。) ちょっとこれまたざっくりとしすぎたなという感は否めないので、もう少し細分化してこつこつやっていくことにします。
とりあえず 質量分析データの正しい見方をしっていますか?
これを理解しよう。キソのキソが大切とか、有名な予備校先生がテレビで言ってた!!
同位体存在比を忘れない
原子の相対質量は中学校で習うやつね。を基準とした質量って習ったやつ。 窒素Nは中性子の数がひとつ違いになっている質量数14のと15のがあるので、これらに存在比(誰かが頑張って調べたんだろう) で平均したものが原子量ということでした。
単位がややこしすぎる
- u :(ゆー)って読むらしい。
- Da:(ダルトン)って読むらしい。名前つけちゃう人多いよね、うん。でも案外覚えやすいのよね。そういうのって。
これらは「原子の相対質量」に対する単位だそうな。つまりまぁ、10uだったら、の10倍ですよってことらしい。
- m/z, exact mass:質量分析やるならこの単位にも慣れておいてねってところ。
m/zは質量数を電荷数で割ったものということで、いろいろ細かい風習なりルールがあるらしい。このあたりは質量分析学会が定義しているらしいので、そっちを参照するなりしよう。 電荷数はまぁなんとなしに分かるが、質量数ってなんだろう、って話が大事。
質量数は分子量じゃあ、ありません これは、さっき出てきた同位体もごちゃまぜにして計算しないでねっていうこと。 じゃあ、何を使うかというとモノアイソトピック質量。 モノアイソトピック質量は天然存在比が最大の同位体質量ということなので、単位はuかDaです。また、精度も以下まで計算する必要があるそうな。 これは、質量分析計はm/zで分離できるので、同位体は別物として出てくるからでした。分子量でまとめちゃったらダメですね。
次回は「質量分析計の性能」から再開しますー